「カルチャー アート 写真」と一致するもの

こんにちは。

僕は、アート作品を鑑賞したり、それについて色々考えたりするのが好きなのですが、同じくらい漫画を読んだりするのも好きです。カルチャー(文化)について、高尚なものをハイカルチャー、大衆的なものをサブカルチャーと大別することがありますが、漫画のような絵画もあれば、エンターテインメントとしてのアニメーションが非常にアート性を帯びていたりするように、近年ではその境界は曖昧になってきているようです。それでもハイカルチャー、サブカルチャーという棲み分けは、少なくともその分類は当面の間は無くならないと思いますが、作品として素晴らしいものであれば、そうした言語的分類に囚われずに作品そのものを楽しめれば良いと考えています。

僕がサブカルチャーに触れるのは、ハイカルチャーに比較してサブカルチャーを享受する人の総数が多い(母数が大きい)こと、またそれ自体大衆性を帯びていることが多い点で、非常に同時代的であるというのが挙げられます。つまりは、世の中を捉える速度が非常に速いということになるかと思います。

僕は、サブカルチャー作品単体を純粋に楽しみもしますが、同時に他作品と比較しながらあれやこれやと考えるのも楽しんでいます。先ほどハイカルチャー、サブカルチャーの境界が曖昧になってきていると書きましたが、そうした思考ではそれらの境界を横断して、というより文化的分類をそもそも考えずに作品世界を自由にサーフィンすることをお勧めします。例えば「大人になる」ということについて、新世紀エヴァンゲリオンにはなくて、フィッツジェラルドや村上春樹にはあるものなどと思考を巡らせると、作品をフレーム化しているものを探し当てたり、思想的背景を読み込むことで僕達の生きる世界を映し出したり出来るのです。

そうした楽しみをするには少々の思考的センスが必要であり、これは多少の訓練を必要としますが、慣れてくると作品と能動的に関わるゾクゾクするような体験ができるようになると思います。それは最近流行りの作品の伏線回収なんかの謎解きよりも楽しいんじゃないかな、と思うのは僕の個人的感想です。

さて、前々回のブログで鈴木俊祐建築設計事務所が設計監理された『市原の家』の外観完成写真について掲載しました。今回は、同住宅の内観写真をお披露目します。

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イタリア・ルネサンス、マニエリスム、バロックを中心とする建築理論、作家論研究の大家であり、武蔵野美術大学建築学科教授でもある長尾重武先生が、この3月で同大学を退任されます。

2015年3月8日雨のちくもり、武蔵野美術大学建築学科の在学生、卒業生が音頭をとって、先生の退任記念のパーティーが開催されました。場所は茨城県石岡市の八郷地区、美しい田園風景広がる里山、茅葺き屋根の一軒の民家です。

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管理者

千葉県千葉市で「Smart Running一級建築士事務所」を主催しているkoizumikazuhitoです。建築設計の他、個人で建築写真を撮影する「Sma-Photo」の活動も行なっています。

アート系のカルチャーや現代思想に興味を持ち、またアウトドアではキャンプをしています。

略歴
千葉県生まれ
2003 Smart Running一級建築士事務所設立

教職
2008〜2017 武蔵野美術大学造形学部建築学科非常勤講師
2014〜    東京造形大学デザイン学科室内建築専攻領域非常勤講師

事務所HPはこちら

Smart Running一級建築士事務所:http://smart-running.net/

事務所Instagramはこちら

smartrunning.2003:https://www.instagram.com/smartrunning.2003/